旅と読書が好きで、ベトナムで生活することになった私の日常と、たまに旅日記



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seringo

Author:seringo
結婚して夫のベトナム赴任に3年ほど付き合うことになりました。
どうなることやら。

洋書初心者さん向けのカテゴリーを新設しました。
☆1は簡単で短い本
☆2はボリュームはあるけどシンプルな文章構成の本
☆3は1冊以上読破した人の2冊目、3冊目向き



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まってる。
まってる。まってる。
(2006/11/17)
デヴィッド カリ、セルジュ ブロック 他

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ママのケーキが焼けるのを。 戦争が終わるのを。 まってる。

あまりにシンプルなお話なので、要約を書くと全てネタバレになってしまうのですけど。
ある男性の生涯が、~をまってる。の文章で語られます。
本当にシンプルなんだけど、不思議な良さがあります。

自分は今、何を待ってるのかしら、と思ったり。
先日の東日本大震災もあいまって、うるっとしたり。
親しい友達と連絡がつくまでの5日間、本当に本当に長くて、それこそ待つしかない、つらい時間でした。
被害に遭われた方々の、心の平穏が一日でも早く訪れますように。
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風にのってきたメアリー・ポピンズ

風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)
(2000/07)
P.L. トラヴァース

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突然こどもたちのせわ係が出て行ってしまったバンクス家。
お父さんとお母さんは新聞社に「いちばん安くて、いちばん上等なせわ係」の広告を出して、あらたなせわ係を募集します。
そしてやってきたのがメアリー・ポピンズ
様子を見ていた子供達の目には、風に押されるようにすーっと階段をのぼったように見えたのでした。
ずっと一緒にいてくれる?と聞く子供たちに「そうね、風が変わるまでは」と答えるメアリー
不思議で奇妙な毎日が始まります。

うろ覚えでしかなかったメアリー・ポピンズですが、なんとなく思い立って読み返してみました。
見事なアメとムチの使い分けですけど、それを全部魔法でやるのはずるいなぁ、と思ったり。
少しの恐怖心と、たくさんの好奇心で子供は育つんだなぁ。
おしゃれに気を使うメアリー、思い通りにはならない子供たち、道路にチョークで絵を描く画家など登場人物もクセが強いながらも、現実の世界でも実在しそうな人達ばかり。
大人が読んでも面白い本でした。

中に入れる絵や、自由に移動できるコンパス、夜中の動物園など、魅力的な小道具もじゃんじゃんでてきます。
個人的にはコンパスが欲しい。
ドラえもんのどこでもドアみたいなこのコンパスさえあったら、旅行に行き放題!
なんて思いながら読みました。
この本の魅力はメアリー・ポピンズが人のため(子供たちのため)に魔法を使うこと。
これだけ魔法が使えたら仕事をわざわざしなくってもよいはず。
それでもせわ係として何の関係もないバンクス家にやってきて、、メアリーの目的というか、何のために?なぜ?ということも考えながら読むと面白いかも。
なんど考えても私は答えが見つからないのですが。

真昼なのに昏い部屋

真昼なのに昏い部屋真昼なのに昏い部屋
(2010/03/25)
江國 香織

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広い部屋に暮らし、掃除も料理もきっちりこなし、夫からの評価は「従順」の美弥子さん。
大学の先生で知識の豊富なジョーンズさん。
ご近所付き合いで始まった友人関係がだんだんと変化してしまい。。。

読み切った最初の感想は「すごく怖い本」だった。
江國さんの魅力は文章にあるのだけど、例えばそこらへんに置いてあるコップですら、江國さんの手にかかってしまえば魅力的な生活感あふれる素敵な小物になってしまう。
それを、この主人公の奥さんやジョーンズさん、そして主人公の夫の日常を魔法でも振りかけたかのように表現し、読み進めると「奥さんがジョーンズさんに魅かれても何の疑問も感じなく」なってしまう。
引き込まれすぎて第三者の目で見れないというか。

万が一にも途中で最後を読んでしまうクセを持ってる方は、絶対に絶対にこの本だけは我慢してください。
最後の2行がぞっとするほど怖いです。
あれは結婚してるから怖いのか、女だから怖いのか、恐怖の出所ははっきりしないのだけど。
最後の1ページで登場人物たちをまるっきり変わった人に思えるスキルに脱帽でした。

くるねこ
くるねこくるねこ
(2008/01/15)
くるねこ大和

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普段はコミックを滅多に読まないし、あんまりにも有名な作品なのでどうしようかと思ったのですが、ご紹介。

大雑把に言ってしまうとかってきたり、拾った猫たちとの毎日。
個性的な猫たちの長所も短所もひっくるめて、愛情いっぱいに描いています。
・・・自分でもどうかと思うくらいのあらすじ(笑)

この作者のブログは前から拝見していたのですが、ハノイに来てから本も欲しくなってしまい、くるねこ1から5までをお買い上げ。
さらには別の作品も買えるものは全て注文済みというくらいハマってしまいました。
ハノイの猫はひもでつながれていたり、極端にやせていたり、なべ料理にされたり(!)と癒しとは遠いかんじ。
それに狂犬病の恐れもあるので、むやみに触れないのです。

毎日大騒動だけど、憎めない猫たちの話はそれだけで心がなごみます。
しかも、作者は猫だけじゃなくて他の生き物全般にも愛情深いのです。
亡くなった生き物の話の描き方なんかは、本当に悲しいけど心が温まる不思議な感じ。
急に大笑いしたり、急に泣き出したり、きっと私がこの本たちを読んでるところを目撃されたらびっくりされちゃうんじゃないかしら。
何度も何度も読み返して、さらにはお友達に貸し出して、ただいま放浪の旅にでてる我が家の”くるねこ”本なのでした。
実家に戻ったら預けている猫を可愛がろう。。。

夜は短し歩けよ乙女
夜は短し歩けよ乙女夜は短し歩けよ乙女
(2006/11/29)
森見 登美彦

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「黒髪の乙女」に恋する「先輩」。
奇遇ですねえ!と言いながら彼女の行く手に待ち構えるも、ことごとく失敗するうえにへんてこな登場人物たちの奇妙なイベントに巻き込まれていく。
毎回、奇遇ですねえ!と登場する先輩に、彼女は本当に奇遇で御縁のある人だ!と素直に信じる。
ふわふわと宙を舞える者あり、飲んでも飲んでも飲みつぶれない妖怪の様なじいさんあり、錦鯉を竜巻に持って行かれたダメ男あり・・・。
古風な外見、変わった性格の黒髪の乙女と奥手な先輩との恋愛ストーリー(?)

物語のほぼ全てが「ありえない」登場人物で「ありえない」展開なのに、馬鹿馬鹿しい気分には1度もならなかった。
それどころか、読み進めていくうちにひょっとしたら、本当にいるかもしれないなぁこういう人たち、と思い込んでしまったりもした。
黒髪の乙女も、先輩も、その他の登場人物や京都の舞台も全てがどこか古風だけど、新鮮な感じ。
だけど、これほどあらすじの書きづらい小説があるか、というくらいコンパクトに表現しづらい。
この薄さの割に、内容はかなりテンコ盛りです。
普段読む小説って偏ってると思いますが、何に偏っていてもその倦怠感を飛ばすのにお勧めな1冊です。


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